結婚相談所でのトラブル回避方法

結婚相談所は全国各地に多数あり、提供されるサービスも様々。競合が多いため強引な勧誘をされたり、高額な入会金をめぐるトラブルなど少なからず発生しているようです。
今回は結婚相談所にまつわるトラブルのご紹介と、その回避方法についてお伝えいたします。

結婚相談所にまつわるトラブルの件数

独立行政法人国民生活センターによせられた、結婚相談所にまつわるトラブル件数ですが、2018年をピークにして減少傾向にあるようです。
減少傾向にはあるものの、他の業種と比較してもまだまだ多いのが実情です。

年度 2017 2018 2019 2020
相談件数 1,810 1,841 1,607 590(前年同期 704)

※相談件数は2020年9月30日現在(消費生活センター等からの経由相談は含まず)

結婚相談所は全国各地に様々ありますが、その規模、質については相談所によって全く異なります。
結婚相談所のサービスを始めること自体は、特に資格などを必要としないため、個人でも設立することが可能です。
そのため、企業が運営している結婚相談所は3割程度で残りは個人事業主運営となっており、提供できるサービスには大きな差があるのが実情なのです。

ただし、結婚相談所のサービスを始めるのに資格はいらなくとも、結婚相談所の連盟に加入するには厳しい審査基準があります。
企業が運営していれば安心というものではなく、日本結婚相談所連盟(IBJ)や、日本結婚相談協会(JBA)などの連盟に加入しているかどうかで、ある程度安全性を図ることが可能です。

結婚相談所におけるトラブルの例

結婚相談所におけるトラブルの例と解決方法について事例別にご紹介いたします。

①無料相談で強引な勧誘をされた

結婚相談所のサービスは、2011年から特定継続的役務提供として、特定商取引法(特商法)の対象となっています。
そのため、訪問された方に対して強引な勧誘をして、あとから解約されては意味がありませんので、このようなことをする事業者は減っています。
しかし、それでも中には威圧的もしくは言葉巧みに誘導されて、その場の流れで契約してしまった…ということもあるでしょう。
相談中は、担当者を目の前にしてはっきりと「NO」が言えなかったとしても、冷静に考えてみると納得できない、やっぱり契約をやめようという場合は、以下の方法で解決することができます。

解決方法

結婚相談所の無料相談で違法な手段や威圧的な態度によって契約をしてしまったとしても、契約日から8日間以内であればクーリング・オフ制度で“無条件”で解約することが可能です。
結婚相談所は、契約時にクーリングオフ制度について、入会時に説明することが義務付けられていますので、契約書に記載の内容にそって手続きを進めましょう。
クーリングオフ制度及び、途中解約は、入会時に必ず説明するべき事項ですので、万一担当者から説明がなかった場合は、説明するように求めましょう。
また、契約時に説明もなく、契約書にも記載がなくとも解約は可能です。
「特定記録郵便」または「簡易書留」など、送付記録が残る方法で、相談所に解約を希望する旨を送付することで解約することが可能です。
このように、期間内であれば解約することが可能ですので、冷静に対応しましょう。

②必ず希望の人に出会えるといったのに出会えない

入会したら毎月〇人と出会えます、ご紹介しますと言っていたのに、いざ入会してみると、入会時に言われた人数や条件の人と出会えない!というトラブルが多いようです。
結婚相談所には、お相手検索システムを使って自分でお相手を探すサービスと、昔ながらの仲人制度のように、手対応で会員の希望に合う人を紹介するサービスがありますが、
入会時に出会える、紹介するといったサービスの内容に齟齬があった可能性があります。

解決方法

入会したら毎月〇人と出会えます、ご紹介しますと言われたら、出会えるの具体的な解釈について必ず確認しましょう。
検索システム経由でお見合いを申し込めるだけなのか、実際にお見合いができるのかでは「出会える」の概念は全く違います。
会員さまのほとんどは、おそらくお見合いができて初めて「出会える」と認識されているかと思います。
しかし、お見合いというものはお相手の同意あって初めて成立するものですので、どの相談所であっても、必ず毎月〇人とお見合いができる、ということは言えないはずです。
よって、自分が希望する条件の方は、その相談所にどのくらいの人数がいて、実際に活動されている会員の月の平均お見合い回数はどのくらいなのか、自分の申し込んだコースでは何人まで申し込みができるのかなど、具体的な「出会い」の内容についてきちんと確認しておくことがトラブルを回避できる方法といえるでしょう。

③個別にサポートするといったのに、全くフォローがない

入会時は個別にアドバイザーのサポートがついて、相談しすることが可能だと聞いていたのに、入会後はほったらかし、または電話しても全然つながらない、納得のいくフォローがしてもらえないなど、アドバイザーに対する苦情、トラブルも少なくありません。
婚活アドバイザーのサポート内容については、入会時にはなかなかどのようなケースが発生するかイメージできないため、活動後にトラブルとなることが多くなっています。

解決方法

婚活アドバイザーのサポート内容については、事前にある程度確認しておきましょう。
中には、結婚相談所に入会すれば、お相手探しからお付き合いを始めるまで、婚活アドバイザーが全て対応してくれるもの、という認識でいる方もいらっしゃるようですが、
そこまで対応の手厚い、仲人型の対応をしているところは少数でしょう。基本的に婚活というのは、ご自身で動くことを前提としていますので、その活動に対してのフォローとしているところがほとんどです。
婚活アドバイザーのサポートがあると謳っているような所は、具体的にどのようなサポートを受けられるのでしょうか?と具体例を挙げてもらうことで、サポート内容のイメージがつきます。
会員自身が行う所と、アドバイザーのサポートが得られる所をきちんと確認しておくことで、入会後の不満を減らすことができるでしょう。

④お見合いで出会った人とトラブルになった

結婚相談所のサービスではなく、結婚相談所を通じて出会った人とトラブルになるケースもあります。
例えば、お見合い相手がなんらかの宗教に入っていてその勧誘を受けた、お見合い時や交際期間中に暴言を吐かれた、強引に肉体関係を迫られた、金銭を求められたなどです。

解決方法

上記のような行為は、全て結婚相談所の会員規約で禁じられている行為となりますので、毅然とした態度で全て断り、問題が発生した時点で担当のアドバイザーもしくは相談所へすぐに連絡をしましょう。
会員から連絡を受けた時点で担当のアドバイザーより、問題行動のあった会員の相談所へ苦情の申し入れを行い、対応の是正を求めることになります。繰り返しこのような問題を起こす会員の場合は退会処分となるでしょう。
お見合い時からいきなりこのようなことになるケースはあまりありませんが、交際期間中にお互いの仲が深まってくると、プロフィールでは見えてこなかった部分を知ることになります。
大切なことは、結婚相談所を通じて出会った以上、会員間のトラブルは相談所の責任でもあるため、問題が発覚した時点ですぐに相談所へ連絡することです。

⑤休会しているのに、活動費が差し引かれた

休会制度を設けている相談所は多々ありますが、休会のルールも相談所によって異なります。
事前に相談所に確認をせず、会員側の思い込みだけで休会をすると、後々トラブルになるケースがあります。

解決方法

休会のルール、活動費の扱いについては、休会をしたいと申し出た際に相談所に確認しておきましょう。
いつまでの分が支払いが必要で、いつの分から停止になるのか、会費を自動振り替えなどにしている場合は、〇月分の引き落とし日がいつ、いつから停止になるなど、具体的に確認しておきましょう。
また、休会日の開始についても、厳密に停止日からを開始日にするところもあれば、当月を1日でもすぎれば1か月分の活動をみなすところもあります。
いつからの休会とすると、一番金銭的に損害が少ないのか、ということも相談所に確認しておくと良いでしょう。

⑥事前に聞いていた料金とは違う費用が発生した

結婚相談所に支払う費用については、事前にきちんと確認しておかないと後々思わぬ出費が必要になりトラブルになるケースがあります。
結婚相談所に入会した際に支払う費用に何が含まれるか、ということは、相談所によって全く異なります。
入会費、お見合い費、成婚料が全て含まれているものもあれば、入会費のみでお見合い費、成婚料は別、というケースもありますし、お見合いをするための諸経費(お茶代や交通費など)は個人負担です。
結婚相談所に入会する際に、価格だけで判断して入会すると後々後悔することになりますので、よく確認しておきましょう。

解決方法

最初の入会説明では、最初に必要となる費用についてしか説明されないケースもあります。結婚相談所に支払う費用の内訳については、入会時に念入りに確認しておきましょう。
また、ご自身が入会するコースでは、年間通して実際に活動すると大体どのくらいの総費用が掛かるのかも聞いておきましょう。
1年間暫定で実際に活動したとして、結婚相談所に最初に支払う費用+その後支払いが必要になる費用+諸経費のトータル平均費用を確認し、その比較で入会する相談所を決めると良いでしょう。

⑦まだ入籍していないのに成婚料を請求された

成婚料発生のタイミングも、所属する相談所に確認しておくべき重要事項の一つです。
成婚=入籍という風にお考えの方も多いとは思いますが、結婚相談所における「成婚」の定義は相談所によって異なります。
日本結婚相談所連盟(IBJ)の場合は、成婚=プロポーズの成功(婚約)です。つまり真剣交際をしてどちらかがプロポーズをして同意があれば「成婚」となります。
相談所によっては、お相手と1泊以上の旅行に行った、もしくは真剣交際に入った時点で「成婚」となる場合もあります。

解決方法

どの段階で「成婚」となるのか、また成婚料の支払いが必要な場合は、その支払いのタイミングについてもしっかり相談所に確認しておきましょう。

⑧相談所を退会したいが、相談所と音信不通になった

トラブルの中でも最悪のケースですが、個人事業で行っている相談所の場合、経営が上手くいかなくなってある日突然廃業してしまった…ということはありうるケースです。
このようなトラブルに見舞われないために、「怪しい結婚相談所を見極めるポイント」の記事でご紹介していますので、こちらも合わせてご参照ください。

解決方法

相談所と交わした契約書、支払った金額の証明など相談所にまつわる情報をそろえた上で、お住まいの都道府県の「消費生活センター」に相談しましょう。
相談先でなんらかの法的手続きについてのアドバイスがもらえますので、それに従って手続きを進めましょう。
また、所属していた相談所がなんらかの相談所連盟に加盟していた場合は、その連盟先にも連絡しましょう。

 

いかがでしたでしょうか。
結婚相談所にまつわるトラブルとその回避方法についてご紹介させていただきました。
結婚相談所側は、会員さまに誤解のないよう、分かりやすく丁寧に説明する義務がありますが、入会させるために、あえて情報を小出しにするところもあります。
入会してからこんなはずじゃなかった…と後悔しないためにも、入会の説明を受けに行く際には、事前に確認するべき事項をリストアップしておくと良いでしょう。

 

作成:2018/6/22(更新:2021.1/15)

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