結婚相談所のクーリングオフ制度と入会時に確認すべきポイント

『婚活』という言葉もすっかり定着しました。就職する際には『就活』、結婚を意識したら、結婚相手を探すため『婚活』をするというのは今や当たり前とも言えます。婚活方法として「確実性」・「安全性」・「効率性」という観点から、結婚相談所は選ばれています。

しかし、いざ結婚相談所にて入会契約をしたが、「解約したい、どうすれば?」と思う方も中にはいらっしゃいます。そこで今回は結婚相談所のクーリングオフ制度と入会時に確認すべきポイントについて解説していきます。

●結婚相談所が最適な婚活方法として選ばれる背景

結婚相談所についてはコマーシャルやホームページ、各種広告にてその存在を知っている方は多いでしょう。なんとなく、以前は「お見合いが古臭い」「敷居が高い」「モテない人の最後の砦」とネガティブなイメージをお持ちの方が多かったように思います。

現代は婚活手段も多様化しています。費用負担も少なく、手軽に始められるネット婚活も人気となっています。一方で婚姻数が減少し、婚姻意思を持つ方が少ないといわれる現状、先述のとおり「確実性」・「安全性」・「効率性」という観点から、結婚相談所は選ばれています。  

 

●クーリングオフは消費者を守るため制度

結婚相談所は他の婚活サービスよりは費用負担が大きいのは事実です。色々調べて結婚相談所に入会したけどやっぱり解約したい…そう思う方も中にはいらっしゃるかもしれません。いざという時のために、ご自身を守る制度がクーリングオフです。

ご自身のためにもしっかりとクーリングオフを含む契約内容をチェックする必要があるのです。 「そもそもクーリングオフって何?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。 クーリングオフはサービスや商品を購入した場合に、契約から8日以内であれば無条件に契約を解除できる制度を指します。特定商取引法によって定められた「消費者を保護するための制度」です。

結婚相談所は平成16年1月1日より特定商取引法の規制対象となる「特定継続的役務提供」の特定継続的役務として指定されています。これに伴い、結婚相談所において契約期間が2か月を超えるもの、かつ入会金(含む月会費)が5万円超の契約の場合は契約の解除(クーリングオフ制度)や中途解約(クーリングオフ経過後の契約の解除)等が法規則に定められています。

結婚相談所はこうした法規則を遵守して利用者にサービスを提供しているのです。 クーリングオフを実行した場合、役務(サービス)がすでに提供されている場合でも、利用者はその対価を支払う必要はなく、利用者は損害賠償や違約金を支払う必要もありません。

すでに対価を支払っている場合には、すみやかにその金額を返してもらうことができるのです。 クーリングオフの適用期間、申し出の方法などの決まりがありますので、それについては後で触れたいと思います。  

 

●クーリングオフの詳細

法規制では、特定継続的役務提供の際、消費者が契約をした場合でも、法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日間以内であれば、消費者は事業者に対して書面により契約の解除(クーリングオフ)をすることができると定められています。

また、消費者が事業者より事実と違うことを告げられたり威迫されたりしたことにより誤認・困惑して契約した場合やクーリングオフをしなかった場合には、たとえ9日以上経過していても、消費者はクーリングオフができるとされています。

なお、クーリングオフを実行する際には、書面を受け取った日から数えて8日以内に意思表示をすることが重要のため、一般の郵便ではなく、特定記録郵便、内容証明郵便などで行うことが推奨されています。 ブライダル情報センタ-の入会契約書の【クーリングオフ】の条項は下記通りです。

1.契約者は、本契約書類を受領した日(以下「クーリングオフ起算日」)から起算して8日間(クーリングオフ起算日を含む)が経過する迄は、書面の通知により、無条件に入会契約を解除することができます。

2.前項の規定にかかわらず、当社が契約者に対し入会契約の解除について不実のことを告げたことにより誤認し、または当社が契約者に対し威迫したことにより困惑をしたことにより入会契約の解除を行わなかった場合においては、契約者は当社より改めて入会契約の解除ができる旨の書面を受領した日を含む8日間を経過する迄は、書面の通知により、入会契約の解除を行うことができます。

3.当該入会契約に関するクーリングオフは、当該入会規約のクーリングオフをする旨の書面を当社に発信した時に効力を生じます。

4.クーリングオフがなされた場合、クーリングオフに伴う違約金又は損害賠償金は発生致しません。また、既にサ-ビスの提供が行われている場合であっても、当社は、その金額を請求致しません。既に契約者がお支払い済み入会時お支払額又は料金がある場合は、当社は速やかに契約者がお支払い済みの全額を契約者に返却致します。 このように、各コースの入会契約書に掲載があります。

また、ブライダル情報センタ-ホームページにおいても『特定商取引法に基づく表記』について明記があります。

https://bridal.exeo-japan.co.jp/company/tokusyouhou.html    

 

●クーリングオフの方法は?

クーリングオフは書面にて実行します。業者側で書面を用意するわけではありません。 先述のとおり、特定記録郵便、内容証明郵便などで行うことが推奨されています。

特定記録郵便は郵便を差し出した記録を残すことができます。また、内容証明郵便であれば、誰から誰にどのような郵便を送ったのかを証明してもらうことができます。

これにより、自身が8日以内にクーリングオフの意思表示をしたことが証明でき、ご自身を守ることに繋がるのです。 万が一、クーリングオフの期限が過ぎて業者側に到着したとしても、消印・意思表示の日が8日以内であれば問題ありません。このためにも、きちんと証明ができる方法でクーリングオフを実行することが大切となります。  

 

●中途解約制度とは?

繰り返しとなりますが、結婚相談所において契約期間が2か月を超えるもの、かつ入会金(含む月会費)が5万円超の契約の場合は契約の解除(クーリングオフ制度)や中途解約(クーリングオフ経過後の契約の解除)等が法規則に定められています。

クーリングオフと中途解約は消費者が契約を解除するという意味では同じですが、中身には若干違いがあります。 法規制においては中途解約についても明記されており、消費者は、クーリングオフ期間の経過後においても、将来に向かって特定継続的役務提供など契約を解除(中途解約)することができます。

この場合には、相談所によっては違約金が発生する場合があり、この点がクーリングオフとの違いとなります。ただ、消費者保護の観点から、事業者が消費者に対して請求できる損害賠償などの上限金額は定められています。(結婚相談所の上限額は3万円とされています。) ブライダル情報センターにおいても、【中途解約に関して】とし、中途解約を実行した際の返金額の算出方法が明記されています。  

 

●自分を守るためにしっかり確認!

結婚相談所は多数あり、提供するサービスの内容も様々です。皆さまは会員数・活動方法・担当アドバイザーとの相性・成婚率・料金等様々な観点から比較検討し、選ぶことと思います。 また、後悔しないために入会契約書において、入会前にしっかりチェックしてほしい主な項目は下記となります。

面倒がらず、しっかりとお読みいただくことがご自身を守ることに繋がります。そして、クーリングオフや中途退会の面倒も避けられることにもなり得るのです。

1.料金 入会金・月会費・お見合い料・成婚料などを確認するとともに、今後に追加で発生する料金がないかなども確認が必要です。例えば、お見合いをキャンセルした場合の違約金などが考えられます。違約金が発生するか否か、またどのような場合に発生するのか等の違約金の定義も確認が必要です。

2.成婚の定義 結婚相談所では、『交際』や『真剣交際』など日常ではあまり聞きなれない用語が使用されたりします。解釈が日常生活における意味と異なる用語もあります。特に『成婚』については聞きなれない方も多いかと思います。成婚の定義をしっかりと確認する必要があります。どういうタイミングが成婚となるのかというのは成婚料の支払いにも関係してきます。

3.クーリングオフと中途退会 先述のとおり、契約書に記載があります。 クーリングオフの記載については、赤字で記載し、赤枠で囲むことが特定商取引法により定められています。また入会時にはしっかりと説明を聞いて欲しいところでもあります。

4.サービス内容 サービスの開始日や終了日はもちろん、具体的なサービスの内容(担当アドバイザーのサポートの有無、紹介の有無)などをしっかりと確認しましょう。いざ活動を始めて「あれ?」と思うことがないように、結婚相談所と一口に言ってもサービス内容は様々です。 休会措置、更新の取り扱いなども確認しましょう。 5.個人情報の取り扱い 会員の個人情報の取り扱いについても契約書には記載があります。  

 

●最後に

将来のパートナーを探す決断をして、皆さまは前向きに婚活することを誓い、結婚相談所に入会することでしょう。『結婚相談所に入会=結婚相手が必ず見つかる』そういうお約束はできません。結婚相談所での活動は所謂、結婚の可能性を上げるための活動とも言えます。

そのため、皆さまが結婚相談所を選ぶ際は色々情報収集をし、『自分を結婚に導く可能性の高い結婚相談所』を選ぶことになります。 結婚相談所への入会は費用面で大きな負担と感じる方もいらっしゃるかと思います。

しかし、「確実性」・「安全性」・「効率性」という観点から、結婚相談所は選ばれています。真剣に結婚を考えているからこそ、他の婚活サービスよりも費用負担が大きくても、選ばれているのです。入会は大きな決断と言えるかと思います。ご自身に最適な結婚相談所を選んでいただきたいと願っております。 そのためにも、契約内容をしっかりと確認することをお忘れなく。 婚活を始めるにあたり、お役に立てれば幸いです。

作成:2018.6/18(更新:2020.12/25)

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