結婚相談所に入会して活動してみたけれど、思っていたのと違う、サービス内容が自分には合っていなかった、などの理由で中途解約を検討されるということもあるでしょう。
今回は結婚相談所を中途解約される場合の注意点についてお伝えいたします。
結婚相談所に入会して中途解約できるの?
結婚相談所における契約は、基本的に1年~3年間の活動を見越しての設定となっているため、年の途中で中途解約できるのかどうかということですが、結論から申し上げますと可能です。
どの結婚相談所でも請求は契約した期間のうち、活動した期間のみで、活動していない期間の料金を先払いしていた場合、その期間については規定に基づいて返金されるでしょう。
成婚退会以外で中途解約されるケースには以下のような理由が挙げられます。
・結婚相談所以外で出会った方と結婚が決まった
・他の相談所に入会したい
・聞いていた、または思っていたサービスと違う
・仕事が忙しくなって婚活できなくなった
・仕事で転勤することになった
・職を失い相談所での活動が継続できなくなった
・病気や事故に合い長期入院が必要になった
・担当のアドバイザーと合わない
・希望する人と出会えない
・婚活自体を辞めたい
担当のアドバイザーに中途解約を申し出るのが言いにくい…という気持ちがあるかもしれませんが、ご本人が合わない、または続けられない明確な理由があるのに継続することは、時間と費用を無駄にすることになってしまいます。
まずは、中途解約をしたい、した方が良いとお考えになった時点で担当のアドバイザーに相談するようにしましょう。
中途解約する際の注意点
まず、皆さんご存じのクーリングオフ制度と中途解約は別のものということをチェックしておきましょう。
①クーリングオフ制度とは
結婚相談所は、特定商取引法における「特定継続的役務提供契約」に該当しますので、契約の際にクーリングオフ制度について説明を受けられたと思います。
クーリングオフ制度は、入会の書類にサインをしても、契約書面交付より「8日間」以内であればいつでも契約を無条件で解約し、全額返金を受けることができる制度です。
②中途解約とは
中途解約とは、特定商取引法に該当する契約に基づき、クーリングオフの期間8日間が経過しても、契約期間内であれば、一定の金額を支払うことで解約ができる制度です。
この一定の金額には、入会から契約解除までの活動費と、解約に伴う手数料が上乗せして請求されることになります。
弊社の場合、クーリングオフ期間経過後の中途解約金については以下の設定となっております。
例:ゴールドコースの薬務
①役務提供開始前 | 契約解除によって通常生じる損害額である、システム登録料30,000円を差し引き |
②役務提供開始後 |
「提供済みの役務対価」及び「中途解約によって生ずる損害額」を差し引き 「提供済みの役務対価」の計算方法 「中途解約によって生ずる損害額」の計算方法 役務提供開始後から4か月で解約の場合 上記計算式に基づき、返金額はご入会金-差し引かれる金額となります。 |
このように、実際の活動費以外にも手数料として発生する金額がありますので、契約書の解約きていの所をしっかりチェックしておきましょう。
③契約解除の申し出は書面で行う
契約解除の正式な申し出は必ず簡易書留や内容証明便で担当のアドバイザー宛てに送付するようにしましょう。
結婚相談所のホームページのお問合せフォームや電話でお伝えされる方がいらっしゃいますが、
これらは正式なお申込みではなく、電話では言った、言わないになってしまうこともあり、
悪質な相談所の場合は、そのまま契約解除の手続きを行わないという所もあるようです。
退会の意思が固まっているのであれば、書面にて送付記録が残る形で申し出るようにしましょう。
④申し込み中のお見合いがあれば全てキャンセルする
進行中のお見合いがある場合は、それらが全て完了してから中途解約することが望ましいですが、
お見合い自体も中止する場合は、お見合いは全てキャンセルし、進行のお見合いが一切ないようにしましょう。
お見合いが確定した後にキャンセルされる場合は、お見合いのキャンセル料を支払う必要があります。
結婚相談所における中途解約の流れ
中途解約をされる場合は、以下流れにて進むことになります。
①中途解約の意思があることをアドバイザーまでお伝え
②理由やいつに解約希望なのかなどのご確認
③会員さまより書面の送付
④相談所にて書面受け取り後解約の手続き
⑤会員さまの登録情報の抹消
⑥会員さまの指定口座へ返金額を入金
大抵は、解約しますと伺ったあとにいきなり解約ということはないでしょう。
一度は担当のアドバイザーと、解約の理由や本当にそうした方がいいのかなどについてお伺いさせていただくことになるでしょう。
「もう少し頑張ってみては」という風に引き留めが入る場合もあると思いますが、会員様側に正当な理由と退会の意思があれば、必要以上に強引な引き留めはしないものです。
ただし、会員さまのためではなく、売り上げのために引き留めるような相談所も残念ながらあるようです。もしそのような相談所で強引な引き留めにあって退会できない…ということがあれば、国民生活センターに相談すると、無料で書類作成の方法や相談所との直接交渉などを対応してくれる場合もあります。
解約対応が一人では困難…ということであれば相談してみると良いでしょう。
中途解約した方がいいのかよく考える
上述しましたように、中途解約されるケースには、やむを得ない事情がある場合は仕方ありませんが、希望の人と出会えないとか、担当アドバイザーと合わないと言った理由ならば、解約しなくても解決できる方法があるかもしれません。
希望の人と出会えないというのであれば、これまでのお相手探しやお見合いの状況や条件設定を見直してみる、担当アドバイザーと合わないのであれば、担当の変更を申し出ることも可能です。
事故や病気といった理由でも、解約しなくても休会という方法を取ることもできます。結婚相談所の活動が上手くいかない→合わないから退会した方がいいのかな…の前に、対応できることが様々あるかもしれませんので、まずは、婚活に行き詰まりを感じたり、不安に思うことがあれば担当のアドバイザーに相談するようにしましょう。
それでも退会して他の婚活方法を試す方が、自分のライフスタイルに合っている、メリットが大きいというのであれば、少しでも早く解約の決断をして切り替えていく方が良いということになるでしょう。
そもそも中途解約にならないために
会員さまが希望されれば、いつでも中途解約をすることが可能ですが、精神的、金銭的ダメージは避けられないため、できればこのような事態にはならないほうが良いでしょう。
ご自身に降りかかった不測の事態ならば避けようもありませんが、サービス内容にまつわることは、入会時にしっかりと確認しておくことである程度防ぐことができます。
①ご自身の希望条件に合う人が登録しているのか、どのくらいの人数がいるのか
結婚相談所に登録しても自分の希望する条件の方がいなければ始まりません。例えばお医者さまと結婚したい!と考えているのに、医者の登録率が低い相談所であればお見合い自体成立が難しいでしょう。
ご自身の希望する条件の方が、自分の希望するエリアにどのくらい登録されているのか、ということはしっかりチェックしておきましょう。
②相談所のサービス内容と、担当アドバイザーのフォローの具体的な内容
相談所に寄せられるトラブルで多いのが聞いていたサービス内容と違うというものです。実際に活動してみないと見えてこない部分もあるのかもしれませんが、サービスの内容が、誰がいつどのような形で提供されるのかできるだけ具体的に確認しておきましょう。
入会時の説明で少しでもあやふやな所があれば、「これは〇〇ということで合っていますか?」という風に確認しておくと、思っていたことと違う!という事態を少なくすることができるでしょう。
③入会から活動にまつわる詳細な金額
コースによって、入会時に払う金額に全て含まれているものもあれば、お見合い申し込み、連絡先交換成立ごとに料金が発生するものもあります。
ご自身が申し込みされたコースが、入会から成婚退会まで、どの段階でどのような名目で料金が発生するのかきちんと確認しておきましょう。
④相談所の活動中の規則
結婚相談所で活動する上で、お見合いのマナーはもちろんのこと、仮交際、真剣交際、成婚の概念など確認しておくルールが沢山あります。ここをきちんと読んでいないと、知らずにルール違反をしてしまい、相談所とのトラブルにつながる場合があります。
入会された後は、しっかりと読み込んでおき、不明な点は担当のアドバイザーに確認しましょう。
⑤クーリングオフ、中途解約時の金額
クーリングオフ、中途解約時の金額は、入会時に必ず説明が必要な事項です。入会時の書面を見ながら説明を聞き、不明な点がないようにしておきましょう。
いかがでしたでしたでしょうか。中途解約はできればしたくないもの。しかし、入会して活動したものの方向転換した方が良い結果になる、というのであれば、早々に決断した方が良い場合もあります。
担当のアドバイザーと良くご相談の上、総合的に判断して一番良い選択肢を選んでいただければと思います。
作成:2018.7/16(更新:2020.12/17)