入会から成婚までの幸せストーリー 婿養子カップル編

近年増えている婿養子カップル。家を継ぐ、お墓を守るなどにこだわらない家庭が増えたことも要因でしょう。
ここでは婿養子に関することや、結婚相談所に入会してめでたく成婚した婿養子カップルの幸せストーリーをご紹介します。

Hさんご夫妻 2020年2月 成婚退会 男性 Hさん 33歳 会社員 女性 Kさん 35歳 自営業

お二人の活動

2019年5月Kさん入会→2019年7月Hさん入会→2019年12月お見合い→2020年1月プロポーズ

男性Hさん、会社の福利厚生の一環で入会

30代男性のHさんは普通のサラリーマン。IT系サービス業の会社に勤めており、とても忙しい毎日を送っていました。妹さんが1人いらっしゃいます。
社内は男女比で7:3程度。女性は仕事のできる人が多く「のんびり屋の自分は相手にされないであろう」と思い、周りの女性を異性として意識することはなかったとのこと。
そんな中、会社の福利厚生で結婚相談所に割引価格で入会できる制度が始まりました。 今回は、会社の仲の良い先輩から誘われ、同期の友人も合わせて3人で入会申し込みをしたとのこと。その時点ではまだ漠然としか結婚は考えていなかったそうです。 アドバイザーはこちらの仕事の忙しさをよく理解してくれており、「どんどんお見合いを持って来ないで」と伝えました。 こちらのペースを尊重してくれるアドバイザーで、とてもHさんには合っていたようです。
好きな女性のタイプには大きなこだわりなく、優しくて思いやりがある人であれば十分、と思っているそうです。

女性Kさん、地元に全く出会いがなく入会

30代女性のKさんは、地元の工芸品を生産・販売する、いわゆる自営業の家庭に生まれ育ちました。
地元や地域、親族を大切にし、お付き合いも多く、都会にはない絆や繋がり、コミュニティがあり、そういう雰囲気はとても気に入っているそうです。 お姉さんが1人おり、両親から姉妹二人で工芸品に関する技術や知識を学んでおり、両親や親戚とともに生産・販売しています。
そんな中、自分もそろそろ結婚をと考えていましたが、なんせご年配の多い世界。周りの20代30代は都心部に出て働いている人が多く、そんな人達は都心部で出会いを見つけて結婚していました。そのため、なかなか出会いがありません。
そこで、効率よく見つけるには結婚相談所しかないと考え、入会しました。 姉にはお付き合いしている男性がおり、このまま結婚しそうな雰囲気でしたが、結婚する時は引っ越すと話しており、そうなるとメインで手伝うのはKさんだけになります。 両親は口には出しませんが、私が婿養子を迎えてくれたら理想、と考えているようでした。それが叶わなかったら親族と合同会社にすることを考えていたようです。
好きなタイプは穏やかな人。1つだけ条件があり、実家の工芸品生産の仕事を続けさせてくれる人。婿養子には無理に入ってくれなくてもいい、夫は別の仕事でも全く問題はない、ただ結婚後も実家の家業を手伝えることが条件、と考えていたそうです。

男性Hさんは3度目のお見合い、女性Kさんは4度目のお見合いで出会う

Hさんは3度目のお見合いでKさんと出会いました。
それまで2度お見合いをしていたのですが、相手の女性が結婚に前のめりすぎて、疲れてしまったのだとか。 結婚にとても焦っている様子で、このまま強制的に結婚に持っていかれるのではと怖くなったそうです。Hさんは焦らずにのんびりゆっくりとお付き合いしていきたいタイプです。
丁度仕事で大きなミスをしてしまい、精神的に落ち込んでいたそうですが、そんなことはお構いなしにメッセージを送って来たり、会おうと言ってきたりしたので、うんざりしたとのこと。 そんな中、Kさんとのお見合いに臨みました。 Kさんは4度目のお見合いでHさんと出会いました。
それまで3回お見合いをしていたのですが、なかなか人柄が好きになれなかったようです。 ある男性は会社員なのに伝統工芸について知ったかぶりをし、「これからはこうすべき」などビジネスの視点で偉そうに語ってきたとのこと。現場を何も知らないくせに・・・と嫌気がさしたそうです。
また別の男性は何ごとも女性任せで自分の軸を持っていなく、精神的にとても幼く感じたそうです。 やはり自分にはお見合いは合わないのかなと思い、5回やってダメだったらもうやめようと思っていました。 そんな中、Hさんとのお見合いに臨みました。

男性Hさんは女性Kさんの伝統産業に対する思いに共感し、ちょっと気になりだす・・・

HさんのKさんに対する最初の印象は、おとなしいけれども芯のしっかりした女性だな、というものでした。
自分のようなのんびり屋は、このように引っ張ってくれる女性がいいなとも思っていました。
何より、Kさんの伝統工芸に対する意識の高さや守りたいという思いがよく伝わってきて、話にのめり込んでしまったとのこと。 なぜならHさんは学生時代、全国の名産品や工芸品を紹介するイベントを手伝うアルバイトをしており、その頃のことを思い出したからです。
現在の仕事でも、地方産業に関するサイトの構築や運営に携わったことがあり、最先端のIT業界と日本古来の伝統を結びつける面白さにやりがいを感じたこともありました。 迷わずHさんはKさんにお付き合いしたい旨を伝えました。
一方のKさんはHさんに対し、最初は「女っ気のない理系男子」と感じ、面白みのない男性かなと思ったそうです。 ただ、何事にもあまり動じずどっしり構えており、何か問題が起こっても焦らずに「なんとかなるさ」という楽観的に考えるので、この人と一緒ならストレスに押しつぶされないかな、とも感じたとのこと。
そして、自分の様な職人気質の女性でも面白がって色々と質問してくれることがとても好印象だったそうです。 ただ、仕事がとても忙しいようで、結婚したら家に入ってくれる女性を望んでいるのかなとも思ったそう。
だから、あまり期待せずに、とりあえず数回デートしてみようかな、くらいに考えていたそうです。

本気で結婚を意識しだした男性Hさん!

お付き合いするうちに、Hさんは伝統産業の話がとても面白く興味があることを自覚し始めました。
また、Kさんが伝統工芸だけでなく地域や親族との繋がりもとても大切にしていることの魅力を感じました。
ただ、結婚となるとHさんがKさんの家の近くに引っ越すことになります。そうなると今の仕事は続けられません。 そこでHさんは、在宅でweb系の開発業務を委託しても良いかなと考えていました。そうすればKさんも実家を手伝えます。さらには実家の伝統工芸品に関する情報発信などもしてみたいなとも思っていました。
あるデートの日、HさんはKさんに自分の思いを伝えました。Kさんはとてもうれしかったのですがちょっと複雑。そんな簡単に今の仕事を辞めて引っ越してもいいのだろうか、この人はどこまで本気なのか、と疑問だらけ。
そしてどこまで本気なのか試すために「婿養子に入ってくれるならいいのだけれど」と伝えてみました。Hさんは一瞬ひるんだ様子でしたが、「おそらく問題ないと思うけど、ちょっと時間が欲しい」と返答。 そしてHさんは翌日両親に相談しました。

お墓の跡取り問題で親族ともめた経験のあるHさんの両親、もちろん賛成

実は2年ほど前、Hさんの両親は本家のお墓の跡取りのことで親族ともめたことがありました。
Hさん自身もうすうす感じていましたが、結局等分にお金を払って墓じまいすることになったとのこと。 Hさんの両親はこのようなことでもめないように従来型のお墓を買うつもりはなく、Hさんに苗字を守ってほしい、継いでほしい、という考えを押し付けるのは古いと考えていました。
Hさんが婿養子に入ることを考えていると伝えると「自分がそうしたいのならそうすればいいよ」と背中を押してくれたとのことです。
特に妹はとても喜んでくれたとのこと。「これで家族の絆がなくなるわけじゃないし!」と言ってくれたそうです。
そして次のデートでKさんにそのこと伝え、プロポースしました。 Kさんの返事はもちろんOK。Kさんの両親は、こんなにもとんとん拍子に婿養子が見つかるなんてあなたはとてもラッキーね、と喜んでくれたそうです。

現在Hさんは、web系の委託業務と妻の実家の手伝いの二足のわらじ

めでたく成婚したHさんとKさん夫妻は、妻の実家の近くに住居を構えました。
Hさんは前職で鍛えた知識と技術を基にWeb系の開発や調査の委託業務をこなすかたわら、妻の実家で営んでいる伝統工芸産業を紹介・販売するWeb業務をこなしています。 さすがに伝統工芸品を制作する技術を身に付ける自信はなかったようで、その代わりにIT技術の面から支えているとのことです。

意外と多い?「息子が婿養子に入ってもOK」という両親

いかがでしたでしょうか? ここで「婿」と「婿養子」の違いについて簡単におさらいしておきましょう。
「婿」とは、戸籍上女性側の姓になるだけで、女性側の親の相続権を得ることができません。 一方「婿養子」とは、戸籍上女性側の姓になり、女性側の親の相続権を得ることができます。その代わりに妻の親を扶養する義務が生じます。 まだまだ婿養子が一般的ではない日本。
そのためか、婿養子はかなり好待遇で迎えてくれるケースも多いとのことです。 女性側の両親も、「婿養子に来て跡取りになってくれるなんて本当にありがたい」と考えている人が多く「家は用意する」「車もある」など、生活の基盤を整えた上で迎えてくれることもあるようです。
HさんとKさんの事例のように、男性側が「親に反対されるかも」とためらいがちな婿養子。しかしいざ両親に相談してみると、意外にも反対されることは少ないようです。
古い家父長制度や墓守よりも、現代は個人の選択肢や幸せを尊重する時代になってきたことの表れでしょう。    

作成:2020.11/30(更新:2021.2/28)

 

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